年上の先生
朝目が覚めると、
スヤスヤと眠る先生を
見ていた。

20も年上の先生を、
心から愛してしまった。

涙が勝手に出てくる。
どうにも止まらない。

「どうした?」

かすれた声を出して、
私を見つめてきた先生が、
私の目から流れ出す、
涙を手でふき取った。

「何故?泣いている?」

「分からない。」

私は先生に抱きついて、
先生の胸で涙を流した。

「一緒に暮らさないか?」

「えっ・・・」

「離れたくないんだ。」

「私も。だけど・・・」

その先が言えない。
だって、
先生の甘いキスによって、
話す事が出来ない。
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