年上の先生
家に帰ると、
何故か居心地が悪い。

さっき自分の考えが、
罪悪感に襲われていた。

「俺はどうすれば・・・。」

とふと口から出た言葉に、
誰かが囁いた。

「あなたは彼女の傍にいれば
いいのよ。
焦る必要はないのよ。」

俺の耳に言葉が入り、
俺は辺りを見渡しても、
誰もいない。

さっきの声に聞き覚えが
あったので、
アルバムを探して見た。

「前の妻だ・・。
俺を心配で声を掛けて
くれたんだな。

ありがとう。
もう迷わないよ。
静を絶対に離さないと、
お前に誓うよ。」

そう写真に向かって、
呟くと聞こえてきた。

「それでいいの。」

俺は前の妻に感謝を
しないといけない。

俺が迷ったりしたら、
静まで迷い戸惑ってしまう。

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