年上の先生
「良かった。」

病室に入ると信二は、
私を強く抱きしめてくれた。

「うん・・。」

私と信二は涙で声が、
全く出てこない。

辛い決断をした私は、
胸を無くす事で、
命は助かった。

けど失った物が、
沢山あり過ぎて辛い。

今は良かったと、
自分を褒めて上げたい。

「信二?」

「何だ?」

私は信二から離れて、
自分の上着を脱いだ。

「ゴメンね無くなって。」

無くなった右胸を初めて、
信二に見せた。

「綺麗だよ。」

信二は無くなった右胸に、
キスをしてくれた。

「あ・・あ・・」

「感じるか?」

「う・・ん・・」

信二は何度右胸に
キスをしてくれた。
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