空をなくしたその先に
おそらくもっとずっと下。
海面まで降りていたのだろう。

飛行島一つ持っているならば、地図には乗っていない小さな島に偽装することはたやすい。

そこをつかれた。

アーティカの進路情報を入手し、
発見される可能性がある間は海面すれすれで待機。

真上に来る時間を読んで上昇してきた、ということだろう。


「応戦しろ!上にいる分こっちが有利だ。

敵に爆弾を落としまくってやれ!

島一つつぶしてかまわねーぞ!」


先手を取られたとは言え、ビクトールの立ち直りは早い。


彼の命令を、もう少し丁寧な言い方でサラが全艦に連絡する。

不利な状況で始まった戦だったが、負ける気はしなかった。


ともに出撃してきた他の部隊と連携を取り、
すぐに防御態勢を取ることに成功した。


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