空をなくしたその先に
正体のわからないまま開戦した、敵の姿が見えてきた。
アーティカの軍用艦にも劣らないほどの、堂々とした軍用艦が並んでいる。
その中央に、飛行島がいた。
飛行島まるまる一つを、空飛ぶ要塞として、
マグフィレット領内へ攻め込んできたものらしい。
軍用艦に施された装飾を見れば、どこの艦か一目でわかる。
「ビルフレイン……」
サラがつぶやいた。
アーティカ同様、傭兵団としては最大級を誇る。
アーティカと違って、専属契約はしておらず、戦争になるたびに契約先をかえる。
ともに船を並べたこともあるだけに、
敵がどれほど強大かすぐに悟ることができた。
「空賊退治じゃなかったのかよ」
ビクトールがうめく。
「守りをかためろ。機を見て撤退するぞ」
ただの空賊ならともかく、
傭兵団を相手にするとなっては、今の装備ではこころもとない。
アーティカの軍用艦にも劣らないほどの、堂々とした軍用艦が並んでいる。
その中央に、飛行島がいた。
飛行島まるまる一つを、空飛ぶ要塞として、
マグフィレット領内へ攻め込んできたものらしい。
軍用艦に施された装飾を見れば、どこの艦か一目でわかる。
「ビルフレイン……」
サラがつぶやいた。
アーティカ同様、傭兵団としては最大級を誇る。
アーティカと違って、専属契約はしておらず、戦争になるたびに契約先をかえる。
ともに船を並べたこともあるだけに、
敵がどれほど強大かすぐに悟ることができた。
「空賊退治じゃなかったのかよ」
ビクトールがうめく。
「守りをかためろ。機を見て撤退するぞ」
ただの空賊ならともかく、
傭兵団を相手にするとなっては、今の装備ではこころもとない。