空をなくしたその先に
本当にしかたないといった調子でため息をつくと、ディオの腕の中で丸くなる。
「ねえ、ダナ」
「今度は何?」
ディオの胸に顔をふせたままダナは返す。
「僕は大切な人を失ったことなんてないし、
君にこんなことを言っていい立場じゃないのかもしれないけれど。
君は飛ぶことに、罪悪感を覚える必要はないんじゃないかな」
最初に彼女と飛んだ時、彼女は本当に生き生きとしていた。
敵の攻撃をくぐり抜けて、フォルーシャ号にたどりついた時見せた笑み。
とても充実しているようにディオには見えた。
静かになったダナは、ディオに話を聞いているのかいないのかわからない。
それでもディオは続けた。
「父と母はかなりの年齢差があるっていうのもあるんだけど。
僕は遅くに生まれた子で、父はもうすぐ七十なんだ。
ずっと病と闘っていて……正直それほど長くないって言われている」
「ねえ、ダナ」
「今度は何?」
ディオの胸に顔をふせたままダナは返す。
「僕は大切な人を失ったことなんてないし、
君にこんなことを言っていい立場じゃないのかもしれないけれど。
君は飛ぶことに、罪悪感を覚える必要はないんじゃないかな」
最初に彼女と飛んだ時、彼女は本当に生き生きとしていた。
敵の攻撃をくぐり抜けて、フォルーシャ号にたどりついた時見せた笑み。
とても充実しているようにディオには見えた。
静かになったダナは、ディオに話を聞いているのかいないのかわからない。
それでもディオは続けた。
「父と母はかなりの年齢差があるっていうのもあるんだけど。
僕は遅くに生まれた子で、父はもうすぐ七十なんだ。
ずっと病と闘っていて……正直それほど長くないって言われている」