空をなくしたその先に
朝早くから観光客や地元の人間でごった返している市場の中を、
ディオはある一角目指して早足に通り抜けていく。
狭い通路の両側にずらりと並んだ露店は、
どの店が何を扱っているのかすぐには判断できないほど、
ありとあらゆる品が並べられていた。
「おじさん。
女の子の服で、僕が着られそうなのってないかなあ」
のんびりした口調で、ディオは市場の隅で古着を扱っている露店に声をかけた。
ダナのサイズはわからないが、
ほぼ同じ背丈であることを考えると、ディオが着られればなんとかなりそうだ。
いくらなんでも、ディオの方が細いということはないだろう。
「なんだ、学生さんか。あれ……あんた」
店主の男はディオを見て首をかしげた。
「どっかで見たことあるような?
前にも何か買ってくれたかな?」
ディオはぎくりとした。
ディオはある一角目指して早足に通り抜けていく。
狭い通路の両側にずらりと並んだ露店は、
どの店が何を扱っているのかすぐには判断できないほど、
ありとあらゆる品が並べられていた。
「おじさん。
女の子の服で、僕が着られそうなのってないかなあ」
のんびりした口調で、ディオは市場の隅で古着を扱っている露店に声をかけた。
ダナのサイズはわからないが、
ほぼ同じ背丈であることを考えると、ディオが着られればなんとかなりそうだ。
いくらなんでも、ディオの方が細いということはないだろう。
「なんだ、学生さんか。あれ……あんた」
店主の男はディオを見て首をかしげた。
「どっかで見たことあるような?
前にも何か買ってくれたかな?」
ディオはぎくりとした。