空をなくしたその先に
年の功か天性のものか、女性の扱いには長けていて、ディオが十八になったばかりの頃、
「十八になったら女の扱いも知らなきゃいかん」
と誕生日プレゼントと称して、その手の店に招待してくれたのも彼だった。
残念ながら、その時の経験を実地にうつす機会には恵まれていないが。
「というか、今お前どこの客室にいるんだ?
特別室は俺が占領しているし、
一等客室の乗客は全部把握しているがお前はいなかったぞ」
「ん、それもまあいろいろ。
今は二等客室にいる……。
て、なんで一等客室の乗客全部把握しているんだよ」
「きれいなお嬢さんがいたらお近づきにならなきゃだろ」
ごく当然といった様子で、
それを口にするフレディは明らかにディオとは別の種類の人種だった。
「で、あの子誰だよ。お前の彼女じゃないなら、ぜひ俺が」
ダナの耳に聞こえないように、ひそひそとささやくフレディにディオの眉間にしわがよる。
「十八になったら女の扱いも知らなきゃいかん」
と誕生日プレゼントと称して、その手の店に招待してくれたのも彼だった。
残念ながら、その時の経験を実地にうつす機会には恵まれていないが。
「というか、今お前どこの客室にいるんだ?
特別室は俺が占領しているし、
一等客室の乗客は全部把握しているがお前はいなかったぞ」
「ん、それもまあいろいろ。
今は二等客室にいる……。
て、なんで一等客室の乗客全部把握しているんだよ」
「きれいなお嬢さんがいたらお近づきにならなきゃだろ」
ごく当然といった様子で、
それを口にするフレディは明らかにディオとは別の種類の人種だった。
「で、あの子誰だよ。お前の彼女じゃないなら、ぜひ俺が」
ダナの耳に聞こえないように、ひそひそとささやくフレディにディオの眉間にしわがよる。