空をなくしたその先に
14.船内にひそむ敵
一度生まれた壁は、
時間がたつにつれてその存在をますます主張するかのようだった。
別々の行動はできない以上、同じ部屋の中で過ごすしかない。
ダナはソファの上、ディオはベッドの上と別れて座り、膝を抱えてラジオに耳をかたむける。
翌日になっても、新しい知らせは届かなかった。
研究所の職員および協力していた学生全員の死亡が確認された以外には。
それを聞いたディオは拳を握りしめたが、
ダナはただ膝の上に顔をふせただけで、なにも口にすることはなかった。
ただ、気まずいだけの時間が流れていく。
「食事に行こうか?」
ディオが声をかけたのは、夕方近くなってからだった。
朝から何も食べていない。
さすがに胃が空腹を訴え始めていた。
仲間が死んだというのに、食欲があるというのは不自然なようにも思えるのだが。
時間がたつにつれてその存在をますます主張するかのようだった。
別々の行動はできない以上、同じ部屋の中で過ごすしかない。
ダナはソファの上、ディオはベッドの上と別れて座り、膝を抱えてラジオに耳をかたむける。
翌日になっても、新しい知らせは届かなかった。
研究所の職員および協力していた学生全員の死亡が確認された以外には。
それを聞いたディオは拳を握りしめたが、
ダナはただ膝の上に顔をふせただけで、なにも口にすることはなかった。
ただ、気まずいだけの時間が流れていく。
「食事に行こうか?」
ディオが声をかけたのは、夕方近くなってからだった。
朝から何も食べていない。
さすがに胃が空腹を訴え始めていた。
仲間が死んだというのに、食欲があるというのは不自然なようにも思えるのだが。