空をなくしたその先に
2.アーティカの軍用艦
いつの間にか眠り込んでいたようだ。
ディオが気がついた時には、
外は真っ暗だった。
小さな窓に顔を押しつけるようにして、
外をのぞく。
視界は全て真っ暗だった。
どこへ連れていくつもりなのだろう。
いまさらながら、
不安になってくる。
あまりにもタイミングよくやってきた救出の手。
ディオの持つこの研究成果を、アーティカもねらっていたのだとしたら?
「あー、やっと起きたね。
ビクトール様が会いたいって言ってるんだけど。
さっき来た時、
よく寝てたから起こさなかったんだ」
ノックもなしにドアがあいて、部屋の主が顔を出した。
「ビクトール?」
「うん。
こんなところに説明もなし連れてこられて、
君も不安だろうからって。
ダナは……
まあ、俺もそうなんだけど。
詳しいことは、
何も聞かされちゃいないし、
説明してあげられないからね」
ディオが気がついた時には、
外は真っ暗だった。
小さな窓に顔を押しつけるようにして、
外をのぞく。
視界は全て真っ暗だった。
どこへ連れていくつもりなのだろう。
いまさらながら、
不安になってくる。
あまりにもタイミングよくやってきた救出の手。
ディオの持つこの研究成果を、アーティカもねらっていたのだとしたら?
「あー、やっと起きたね。
ビクトール様が会いたいって言ってるんだけど。
さっき来た時、
よく寝てたから起こさなかったんだ」
ノックもなしにドアがあいて、部屋の主が顔を出した。
「ビクトール?」
「うん。
こんなところに説明もなし連れてこられて、
君も不安だろうからって。
ダナは……
まあ、俺もそうなんだけど。
詳しいことは、
何も聞かされちゃいないし、
説明してあげられないからね」