空をなくしたその先に
「キスしてくれたら、おとなしく寝るけど?」
「さっきからキスキスうるさいわね!
助けてくれたのは感謝するけどそれとこれとは別問題よ!
あたしが寝なさいって言ったら寝なさいよ!」
扉を通り越し、響いてくるダナの声。
胸に針を突き立てられたような気がした。
フレディは彼女をかばって怪我をしたというのに、ディオは何もできず逃げただけだった。
人としての器の差を思い知らされる。
ひょうひょうとしたフレディの言葉が、ディオに追い打ちをかけた。
「それってキスしてくれたうちに入らない」
「うるさい!
おでこで十分!
さっさと寝なさい!
明日ひどくなっても知らないんだから!」
がたん、と椅子を引く音がした。
勢いよくドアが開いて、中からダナが出てくる。
顔が赤くなっているように見えたのは、気のせいだろうか。
ディオに目をとめて、ダナはぎょっとしたように立ち止まった。
「さっきからキスキスうるさいわね!
助けてくれたのは感謝するけどそれとこれとは別問題よ!
あたしが寝なさいって言ったら寝なさいよ!」
扉を通り越し、響いてくるダナの声。
胸に針を突き立てられたような気がした。
フレディは彼女をかばって怪我をしたというのに、ディオは何もできず逃げただけだった。
人としての器の差を思い知らされる。
ひょうひょうとしたフレディの言葉が、ディオに追い打ちをかけた。
「それってキスしてくれたうちに入らない」
「うるさい!
おでこで十分!
さっさと寝なさい!
明日ひどくなっても知らないんだから!」
がたん、と椅子を引く音がした。
勢いよくドアが開いて、中からダナが出てくる。
顔が赤くなっているように見えたのは、気のせいだろうか。
ディオに目をとめて、ダナはぎょっとしたように立ち止まった。