空をなくしたその先に
3.本拠地の夜
アーティカの本拠地、
飛行島クーフに到着したのは真夜中近くだった。
すぐに徹夜での補給作業が開始される。
ルッツの部屋に取り残されたディオを、
ダナが呼びに来たのは到着してから数十分後だった。
「ビクトール様が、島の中も案内してやれって。
こんな夜中だから、見ても楽しいところなんてないと思うけど」
あいかわらずの口調で、ずけずけとダナは言う。
彼女の言葉を一つ一つ気にしていても、仕方がない。
それならば、と一番見たかった物をディオは口にした。
「フォースダイト見られるかな?」
「いいわよ。そんなもの見たいだなんて、変わってるわね」
「大学の専攻なんだ」
大学、という言葉を聞いてダナは納得したように首をふった。
「大学に行っているなんて、やっぱりおぼっちゃんなんだ。
あんな船に乗っていたし、着ている物も違うものね」
飛行島クーフに到着したのは真夜中近くだった。
すぐに徹夜での補給作業が開始される。
ルッツの部屋に取り残されたディオを、
ダナが呼びに来たのは到着してから数十分後だった。
「ビクトール様が、島の中も案内してやれって。
こんな夜中だから、見ても楽しいところなんてないと思うけど」
あいかわらずの口調で、ずけずけとダナは言う。
彼女の言葉を一つ一つ気にしていても、仕方がない。
それならば、と一番見たかった物をディオは口にした。
「フォースダイト見られるかな?」
「いいわよ。そんなもの見たいだなんて、変わってるわね」
「大学の専攻なんだ」
大学、という言葉を聞いてダナは納得したように首をふった。
「大学に行っているなんて、やっぱりおぼっちゃんなんだ。
あんな船に乗っていたし、着ている物も違うものね」