空をなくしたその先に
34.真実の答え
座り込んでいたディオが、ようやく顔を上げたのは真夜中近くだった。
淡いランプの光だけが、部屋の中を照らしている。
王宮全体がしんと静まり返っていた。
例外は、王宮を警護している兵士が行き交う足音だけ。
ディオは壁にたたきつけた紙を拾い上げて、広げ、丁寧に皺をのばした。
並んでいるのはよく知った筆跡。
信頼していた従兄のもの。
彼女を返して欲しければ、雷神の剣の設計書を持ってくるようにと記されている。
引き渡し場所に指定されていたのは、ディオの父親の遺体が安置されている場所だった。
ご丁寧に誰にも言うな、一人で来いともつけ加えられていた。
最後に記された従兄の名が、ディオをあざ笑っているようだった。
淡いランプの光だけが、部屋の中を照らしている。
王宮全体がしんと静まり返っていた。
例外は、王宮を警護している兵士が行き交う足音だけ。
ディオは壁にたたきつけた紙を拾い上げて、広げ、丁寧に皺をのばした。
並んでいるのはよく知った筆跡。
信頼していた従兄のもの。
彼女を返して欲しければ、雷神の剣の設計書を持ってくるようにと記されている。
引き渡し場所に指定されていたのは、ディオの父親の遺体が安置されている場所だった。
ご丁寧に誰にも言うな、一人で来いともつけ加えられていた。
最後に記された従兄の名が、ディオをあざ笑っているようだった。