空をなくしたその先に
掃除道具などが、乱雑に置かれている。
隅に大きな木箱があった。
箱に張られた紙に書かれていることから判断すると、中に入っているのは、花の手入れに使われる肥料だった。
ダナを床の上に座らせておいて、フレディはその箱を動かした。
ぎしぎしいいながら、箱は床の上を滑る。
その下から現れたのは、地下へと続く通路の入り口だった。
この小屋を使うのは管理人だけで、この箱を動かすことなどしないであろうと、イレーヌに指示して掘らせた通路だ。
公園に入るときも、ここから入ってきた。入り口の警備兵に見つからなかったのもこのためだ。
「来るんだ」
「もういいでしょ。ここから先はフレディ一人で逃げればいい」
あの様子だと、しばらくディオたちは動けないだろう。
ここから先は、フレディ一人で逃げる方が身軽なはずだ。
「だめだね。君も連れていくって決めたんだから」
「あたしの意志は?」
隅に大きな木箱があった。
箱に張られた紙に書かれていることから判断すると、中に入っているのは、花の手入れに使われる肥料だった。
ダナを床の上に座らせておいて、フレディはその箱を動かした。
ぎしぎしいいながら、箱は床の上を滑る。
その下から現れたのは、地下へと続く通路の入り口だった。
この小屋を使うのは管理人だけで、この箱を動かすことなどしないであろうと、イレーヌに指示して掘らせた通路だ。
公園に入るときも、ここから入ってきた。入り口の警備兵に見つからなかったのもこのためだ。
「来るんだ」
「もういいでしょ。ここから先はフレディ一人で逃げればいい」
あの様子だと、しばらくディオたちは動けないだろう。
ここから先は、フレディ一人で逃げる方が身軽なはずだ。
「だめだね。君も連れていくって決めたんだから」
「あたしの意志は?」