嘘つき彼氏


なぜか足が教室に着いてから凍ったように動かない



でもあげはを信じね―と!!



そう思った俺はあげはに電話をかけた



コール音が増えるたびに心臓の音も大きさを増していった




何回かのコールの後あげはの声が聞こえた



『恭?どうしたの?』


いつもと変わらない声



そんなことにホッとしてしまっている俺



「イヤ……今何してんのかな―って思って……」



本当のこと言えばいいのに怖くて聞けなかった



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