私はあなたにヒトメボレ
その時!
私は見たことがある人を
見かけた。
あっ…
あの時の電車の人…?
いや、でも横顔だし
多分ちがうしありえない。
でもなんかそうかも…
いやちがうでしょ?
うーん…
「…な、紗名?紗名!」
「はいぃぃぃぃぃ!」
友名に叫ばれた私。
あの人のこと考えてて
頭がいっぱいいっぱい
だった。
「駅向かおうとしたら紗名が急に
立ち止まるし、呼んでも呼んでも
返事してくれんし…」
私、どんだけあの人のこと
考えてたんだろ?
なんか自分がアホらしくなってきた。
「ほら、また!人が話してんの無視して!」
「あはは。ごめんごめん。いこ」
そして、私達は学校をでて
駅へと向かった。