Boys Kissシリーズ・『真っ直ぐなキス』
その後、毎日のように俺を好きだと言っている。

ただ…言うだけで、何かを期待しているというワケでもなさそうだ。

待っている…と言うのはアリかもしれないけど…。

「好きなんだ、本当に」

「…ああ」

人気の少ない土手の上の道。

アイツの声が後ろから追いかけてくる。

「きっとお前以上に好きなヤツなんて、一生できない」

こういうふうに毎日言ってくるだけで…俺には何も期待していない。

そのことが最近、イラ立ってきた。

「信じてほしい。オレにはお前だけなんだ」

「っ!」
< 3 / 7 >

この作品をシェア

pagetop