俺の愛を、お前に捧げる
第1章
喧嘩
いつもと同じ。
俺の拳が
赤く染まっている。
俺の血じゃない。
相手の血。
「…うわぁああぁ!!!や、やめろーー!!!」
「黙れ」
そう呟き
男の顔面を
蹴り飛ばした。
「…うぎゃあぁああぁ!!!」
男はそう叫びながら
必死になっている。
そして少し立つと
ピクリとも
動かなくなった。
「奏太さん!!さすがッス!!これで雷神は終わりっすね!!」
「奏太さんタオルです!!」
などと倉庫内に
歓声の声が
あがった。
――俺は
関東で1番でかい
星龍の総長。
ガキん時から
喧嘩ばっかの
毎日で
喧嘩だけは
誰にも負けたことが
なかった。
そんな俺に
歯向かって来た奴も
今までに
一人と居ない。