それぞれの恋

幼なじみ

お前がそばにいることが

ずっと当たり前だと思ってたからさ、

何も気づかなかったけど

お前が病院に運ばれたって聞いて

まじで死ぬかと思った


“ただの寝不足”

って笑ったお前を見て

生きててくれてよかったって思った

その途端お前がすごく愛しくなったよ


毎晩遅くまで明かりの灯るお前の部屋

笑いながら友達に

“好きな人にマフラー編んでるの”

って嬉しそうに言いやがって

誰だよソイツ

俺じゃねぇの?


まぁいいさ

もし俺以外のヤツ好きになったとしても

絶対振り向かせるから


覚悟しとけよ
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