てのひら。
そう言うのなら、最初から放っておいてくれればよかったのに。
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『え〜、何、そんなこと言われたの?』
『ん〜何でかなぁ…』
『もうほっとけば?』
同室で小学校からの一番仲のいい友達の愛弓はさらっと軽く言ってみせた。
『だよね、ほっとくに限るよね』
これ以上は何もないだろうと思いその日はすぐに眠りについたが、
問題は2日目だった。
忘れもしない、2007年4月18日のこと。