ストロベリーショートケーキ
 


「はむっ」



お昼の時間、皆で席をくっつけて、給食のパンにかぶりつく。

あれ…?なんでだろ噛めない…



「ゆあ、袋ついたままだよ」

「ふへっ?」



口元を見れば、確かに

どうやらゆあは、袋に入ったままのパンを食べようとしていたみたい。



「ゆあー、なんか昨日からヘンだよ?」



ちーちゃんが言う。



「なんかあったの?うちらなら話聞くけど」



なっちゃん…



「あ、あのね、実はね…」



恥ずかしいけど、2人になら…



「「ええっ!?キスされたあ!!?」」



正直にコソッと話すと、二人が叫ぶから、みんなの視線が一気にゆあに集まる。



「声おおきいよぉ!!!」



慌てて二人の口をふさいだ。



「ごめん、ゆあ」

「びっくりしてついー」



小声で話した意味ないじゃん!



「ふぅん、で、相手は誰?」



ほら…ケンケンにも、聞かれちゃったし…



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