ストロベリーショートケーキ
6.けーちゃんの夢
「あれ?けーちゃんの家?」
けーちゃんについていったら、着いたのはけーちゃん家。
「デザート食べに行くんじゃなかったのー?」
イチゴがいーっぱいのった、イチゴのケーキ…
「うん、そうだよ?」
そうだよ、って…
じゃあここ、けーちゃん家に似たケーキ屋さん?
でも上から下まで見ても、間違いなくここは見慣れたけーちゃん家で、後ろにある向かいの家は、間違いなくゆあの家。
「はい、どうぞ」
もう何度も入ったことのある家の中にけーちゃんが案内する
ゆあは首を傾げながら家の中に入った。
「おじゃましまぁーす…?」
中に入っても、やっぱりけーちゃん家だ。
「あ、先に2階行ってて」
「うん」
2階にあるけーちゃんの部屋に行く途中で、少し隙間が開いてたシンの部屋を覗く
「わっ、ゆあ!?」
静かに見てたのに、ばれた。
シンはこっちに来て、部屋のドアを開けた。
「なにお前、兄貴と"デート"じゃなかったっけ?」
「そうだよ」
「へー、随分早いお帰りだな」
今は、お昼の3時
友達とあそぶ時だって、こんな早くは帰んないよ
ゆあだって、こんなはずじゃなかったもん。