ストロベリーショートケーキ
 


「俺、トイレ」



少しするとシンはそう言って部屋を出て行っちゃって、ゆあはまたけーちゃんとふたりきりになった。



「ゆあ、俺さ」



するとけーちゃんがシャキッと正座をする



「俺、将来パティシエになろうと思ってんだよね」

「ぱて…?」



ぱてなんとかって、なんだろ?

わからなくてゆあが首を傾げてると、けーちゃんがくすっと笑う。



「んー、つまり
ケーキ職人みたいなやつ」

「ケーキ!?えっ、けーちゃんケーキ屋さんになるの!?」

「まぁ、ゆくゆくはね」



えー!!!

すごいすごい!!!



「ねぇねっ、そしたら絶対ゆあに一番にごちそうしてね!ねっ!!」

「うん、わかった
その代わりこの話はまだ誰にもナイショな」



内緒…なの?誰にも?



「おばさんにもシンにも?」

「うん、まだゆあにしか言ってないから」



えっ、ゆあだけなの?

それってゆあとけーちゃんの、ふたりだけのヒミツってこと??



「わかった!!!ゆあ絶対内緒にするよっ」



だって、ふたりだけのヒミツだもん



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