ストロベリーショートケーキ
「ん?ゆあ?」
「なっ、なんでもないっ」
だけど、まだ内緒。
「んー、でもまずは恋人つくんなきゃいけないんだぞ?
だけど中学生で男女交際は早すぎる、おじさんは認めません」
だってほら、けーちゃんはゆあのこと子供だっておもってる。
「けーちゃんおじさんじゃないじゃんー
それに隣のクラスの舞子ちゃんはもう彼氏いるよぉ?」
「なにっ、早いな!!!」
だから、まだ言わないんだ。
ゆあが大人になるまで。
「ゆあは、まだだめだぞ」
「なんでー?」
「だってゆあは俺のかわいいかわいい妹みたいなもんなんだからさ、男出来て俺とこうやって会ったりとかなくなったら寂しいじゃん」
けーちゃん…
「いひひ、けーちゃんが寂しがるから当分はつくらないであげるー」
ゆあがそう言ったら、けーちゃんが笑って頭を撫でてくれた。
けーちゃんが作ってくれた甘い甘いケーキ
最後の一口ごくんて飲み込んだら、なんだかちょっとだけ、苦いなぁ