ストロベリーショートケーキ
あ…
「そーかよ」
ゆあがばかって言ったから…
シンが怒って一人で帰っちゃった。
でも…だって…ゆあ悪くないもん
友達のためだから仕方ないよね
「………かえろ」
そういえば、一人で帰るのなんて初めて。
いつもシンがいてくれたのに…
もしかしてゆあ、シンにすっごいやなこと言っちゃったかな…
「ゆあー?」
一人でとぼとぼ歩いてたら、うしろから大好きな声がした。
「けーちゃん…」
「どした泣きそうな顔して、ん?シンは?」
けーちゃんも学校帰りみたいで
けーちゃんは自転車から降りてゆあと目線を合わせる
「ゆあ、シンに嫌われちゃったかも…」
「え?」
「ゆあがね、シンとは一緒に帰んないって言ったら、なんで?って聞かれてほっといてばかって言ったら怒って帰っちゃった」
たぶんあんなこと言ったから、もう一生ゆあと帰ってくれない…
「んー、そっかぁ」
けーちゃんは腕を組む
「難しいかもしれないけど、ちゃんと理由言わなきゃ伝わんないからな
たぶん俺でも怒るよ何も理由なしに急にそんなこと言われたら」
そうだよね…
「でも、もっとちゃんと聞かなかったシンも悪いよな」
けーちゃんの言葉に、いっぱい首を振る。
だって悪いのはゆあだもん…
「…ゆあ、ごめんって気持ちある?」
今度はいっぱい頷く。
「じゃ、それ伝えたら大丈夫だ」
そう言ってけーちゃんはぽんぽんと頭をなでてくれた。
ちゃんと、シンに謝んなきゃ