ストロベリーショートケーキ



今日は、パパのお誕生日だった。

ママがはりきっておっきなケーキ焼いちゃって、ゆあたち3人ではとても全部は食べきれなかった。

だから向かう先はひとつ



お向かいさん家のピンポンを押す

中からちょうど、けーちゃんが出てきた。



「おすそわけです」



半分になったパパのバースデーケーキを渡す。



「お、ケーキじゃん!うまそうありがとー」

「シンと一緒に分けっこして食べてね」

「シンと…?ん、あれ、ゆあ知らなかったっけ?」



うん?なにが?

わからなくて、首を傾げる。



「シン、甘いもの嫌いじゃん」

「えっ…」



うそだ

だ、だってゆあがケーキとかお菓子とかあげたらいっつも食べてたよ?

それにおいしい?って聞いたらうんって…


でも、そういえば

いつもシンが進んで食べるってことなかったかも。

ゆあがあげて、食べて…そうだよ、だってシン…お店でいっつも飲み物しか頼んでなかった。

あ!昨日のイチゴプリンだって…



「いっつも、ゆあしか食べてない」



< 49 / 66 >

この作品をシェア

pagetop