ストロベリーショートケーキ
"女の子"だって。
ねぇけーちゃん、もしかしてゆあのことちゃんと女の子として見てくれてた?
「シンに言われて、気付いたんだけど…」
あの日シンが言ってたこと、
『同じように想ってないなら中途半端に邪魔すんな』
「邪魔したいっていうか、ゆあをとられたくないっていうか
それってさ、俺もシンと同じ気持ちってことでしょ
…いや、それ以上かも。」
けーちゃん、本当だよね?
片方のほっぺたをぎゅーっと掴む。
「夢じゃない…」
痛いよ、けーちゃん。
「ははっ、何やってんの
ほっぺ真っ赤だよ」
「イチゴみたい?」
「うん」
へへっ、ゆあ、イチゴみたいだって。
「ねぇけーちゃん」
「ん?」
「だいすき!」
やっと言えた。
けーちゃんが、だいすきだよ