僕の恋光





学校帰りに通る公園で、キミが泣いていた


雨が降っているのに、傘もささないで


僕は少しずつキミに近づいた


泣いているキミは、僕に気づかなくて


僕は黙ってキミの隣に座り、傘の中に入れた。


僕の存在に気づいてくれたが、そのまま泣き続けた


しばらくすると、雨は止み太陽が顔を出す


きれいな秋晴れ


傘をたたむと、いつの間にか泣き止んでいたキミが言った


ありがとう


キミの笑顔が、初めて切なく感じた



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