893〜ヤクザ〜
「原田!!エレベーター何階で止まったか早よ見てこい!!!」



そう言って姐さんは原田さんの頬にビンタを食らわせた。



「無茶苦茶ですわ!!!!泣」



渋々レンタカーから降りた原田さんは、走ってエレベーターの側に駆け寄った。

そしてエレベーターのパネルを確認すると、原田さんはまたすぐに走って戻ってきた。



「姐さん6階ですわ。【ラウンジ ミンク】って書いてありましたわ。」



「ミンク!?またセンスのない名前やな!!そこの女やな!!」



「は……はぁ〜。」



「よっしゃ帰るで!!!!!」



「え……?帰りまんのか!?」


「当たり前やないか。パパと愛人とうち3人で飲み明かしてどうすんねん!!アホか!!!!!」



「確認だけでっかいな(笑)姐さんもおやっさんには勝てまへんか(苦笑)」



「アホか!!ほな原田トランク開け!!!!!」



「トランク?」



姐さんは車を降りると、何やらトランクをゴソゴソと物色し始めた。。



「何も入ってないやないか糞レンタカー!!!!!」



「何する気でっか?」




姐さんは、仕方なくジャッキを取り出し、組長さんの車の方へ向かって歩いて行った。



「……………………。」
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