Eternity〜秘密の愛〜


「…じゃあ、俺は…」



そう立ち上がったのは、翼。




「…え?翼??」



あたしは少し驚いて、翼を見た。



「…陽介、亜子さん。
あとは、お願いします。」



え?なに?


どういう、意味…?




「…ちょっ、翼どこに、」



玄関に向かった翼を追い掛けようとしたあたしを、誰かが腕を掴み、あたしの動きを制止した。




「…ごめん、追い掛けさせれない。」




酷く悲しむ姿で、陽介さんはあたしに言った。



「っ!やだ!!
翼?!…何で、いつも…」




翼はリビングのドアを開けて、背中を向けたまま……。











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