Eternity〜秘密の愛〜



「真衣は、悪くないよ。」




ただ、運命のイタズラの度が過ぎただけ。



必ず、幸せになれる。




そう、信じたい。






あたしは真衣の顔を上げさせて、ニッコリ微笑んで見せた。




「…真衣は、何も悪くない。
ただ、真実を教えてくれただけじゃない。」



「由美姉……。」




「ほら、泣き虫。
一緒に帰るよ……。」








あたしは真衣の冷えきった手を握り、立ち上がらせた。



同い年の双子のハズなのに、どこか小さな子に見えて。




「…ぅん。」





夕方には気の強い真衣だったのに、今では大人しい女の子。





ホントは、強気なコトを言っても繊細な心の持ち主。












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