Eternity〜秘密の愛〜


『翼すき〜!』



小さな手で、俺の足に引っ付き離れない。



『ほら〜(笑)。
兄ちゃん、将来由美に告られるんじゃない?』



流はホント冗談の度が過ぎる。



『ったく。んなわけねぇだろ。俺と由美は従兄妹なんだから。な♪』



と、由美を抱き上げる。


今の心汰を見てると、小さな頃の由美を思い出す。





「由美が告る前に、俺が告ろうとしてるし。」



なんて、独り言は虚しく空中を舞う。



「な、心汰。」












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