ほんわか冬Cafe
ストロベリーティー
大好きな彼と

約束していたクリスマス・イブ

裏切られたと気付いたのは

待ち合わせから二時間後



雪が降りだして

頬を霞めて

涙と共に水になる



冷えきった体を暖めたくて

友達が働いているカフェに飛び込んだ



とにかく

暖かさを

体は欲しがっていて…

紅茶をオーダーした


それなのに

出てきたのは

苺のスライスの入った紅茶…



ほんのりワイン入りの…



「だから俺にしとけよ…
って言っただろ」



呆れたように


少し困ったようにも見える


笑顔で友達は呟く




涙が乾き始めた頃

頬が火照り

苺の様に

顔が赤くなった



体が暖まり

心も暖まる



失恋したばかりだれども

今日から

貴方に恋をしても良い?



苺の様に

甘酸っぱく


ワインの様に

大人で心を熱くする


…そんな恋がしたいな



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