虹色ハート
生後40日目(15:20)
あれから何度も脈や血圧が下がり、機械で揉んで戻してもらっていました
6度目くらいの脈が下がった時、機械で揉んでも効かなくなったので、先生が心臓マッサージを始めながら尋ねました。
「もし、機械で揉んでも戻らない時は肋骨が折れる程強く心臓マッサージをします。でも、それをしても少し時間がかせげるくらいです。心臓マッサージを希望するかしないでおくかを考えておいて下さい」
アンナとパパとママの気持ちには迷いがありません。パパが静かにはっきりと先生に答えました。
「もう、マッサージしないで下さい」
アンナの胸を強く押していた手が止まりました。
「では管を外します。抱いて下さい」
以前の抱っこは管や傷が気になり、両手で支えただけでした。
こんなにしっかりと抱いてもらえたのは初めてでした。
ママにギューっと強く抱きしめられた途端、落ちていた脈や血圧がまた復活し始めました。
次はパパの腕に抱かれ、ママがが横から手を握ります。
「ごめんね!ありがとうね!アンナ!アンナ!」
「とても幸せだったよ!アンナ!アンナ!」
パパとママの話し掛ける声にアンナが手を握り返します。
脈や血圧の数値が0になりながらも、また10や15まで戻って必死に生きようとしています。
最期はママの腕の中で『ぞうさん』や『七つの子』や『ゆりかごの歌』を聞かせてもらいました。
「もう辛い事はないよ!パパもママも満足したよ!ありがとう!!」
「もう無理してくれなくていいからね。ゆっくりおやすみ」
パパとママが言いキスをすると、安心したかのように、弱々しいながらも何度か復活していた全ての数値が0から動かなくなりました。
10月23日15:20
アンナは大好きなママの腕の中で息をひきとりました。
たった40日間の短過ぎて辛過ぎた一生の幕を閉じました。
みんなに愛されて亡くなっていきました。
6度目くらいの脈が下がった時、機械で揉んでも効かなくなったので、先生が心臓マッサージを始めながら尋ねました。
「もし、機械で揉んでも戻らない時は肋骨が折れる程強く心臓マッサージをします。でも、それをしても少し時間がかせげるくらいです。心臓マッサージを希望するかしないでおくかを考えておいて下さい」
アンナとパパとママの気持ちには迷いがありません。パパが静かにはっきりと先生に答えました。
「もう、マッサージしないで下さい」
アンナの胸を強く押していた手が止まりました。
「では管を外します。抱いて下さい」
以前の抱っこは管や傷が気になり、両手で支えただけでした。
こんなにしっかりと抱いてもらえたのは初めてでした。
ママにギューっと強く抱きしめられた途端、落ちていた脈や血圧がまた復活し始めました。
次はパパの腕に抱かれ、ママがが横から手を握ります。
「ごめんね!ありがとうね!アンナ!アンナ!」
「とても幸せだったよ!アンナ!アンナ!」
パパとママの話し掛ける声にアンナが手を握り返します。
脈や血圧の数値が0になりながらも、また10や15まで戻って必死に生きようとしています。
最期はママの腕の中で『ぞうさん』や『七つの子』や『ゆりかごの歌』を聞かせてもらいました。
「もう辛い事はないよ!パパもママも満足したよ!ありがとう!!」
「もう無理してくれなくていいからね。ゆっくりおやすみ」
パパとママが言いキスをすると、安心したかのように、弱々しいながらも何度か復活していた全ての数値が0から動かなくなりました。
10月23日15:20
アンナは大好きなママの腕の中で息をひきとりました。
たった40日間の短過ぎて辛過ぎた一生の幕を閉じました。
みんなに愛されて亡くなっていきました。