kiss潔癖症!?


次の日。
お昼になっても、純からの着信に出れずにいたら…、


私の部屋の扉をガチャリと開けて、純が入って来た。


「何で電話に出ないの?」
そう低い声で怒りながら。


でも、私の泣きはらしたメイクもぐちゃぐちゃなヒドい顔を見て、


純は、
「どうしたんだよ!!」
半分叫びながら、私を強く抱きしめて来たんだ。

私は何も言えなくて、ブルブルと体だけ震えたまま、ぼーぜんと純に抱きしめられていた。


「うちに行くぞ!」
純は私を引っ張って下に降り、ママに挨拶して私を車に乗せた。



車に乗っている間、純は心配そうに私を見ていたけど、言葉は発しなかった。


やっぱり私たち、もうダメなのかな?


私、振られちゃうのかな?


私よりあの子の方がいいのかな?


私、"チュウ"しか出来ないから???


もう思考回路がおかしくなっていて、私の頭の中はグチャグチャだった。




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