美女の危険な香り
「そうでもなかったって?」


「あたし、初体験経た瞬間から、若い男性じゃダメねって思うようになったの。もうちょっと女性に優しい年配の男性がいいなって」


「だから、オジサンフェチになっちゃったんだ?」


「ええ。確かにセックスって若い男性の方が精力があっていいんだけど、あたしは逆になっちゃった。加齢した人が相手してくれる方がいいって」


「じゃあ、君は一番初めにする体験で、トラウマが出来ちゃったんだな?」


「そう。若い男は全くダメね。逆に年齢が行ったオジサンたちの方がいいわ」


 千奈美がそう言い、俺に抱き付いてくる。


 俺は水割りを飲んでしまっていたので、


「ちょっと待って」


 と言い、ベッドから立ち上がって、冷蔵庫の方へと向かった。


 ビールがあれば軽く一缶ぐらい飲むつもりでいたのだ。


 俺はアルコールは普段からかなり含んでいる。
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