美女の危険な香り
ッフで、会社を経営していこうと思っている。


 古雅や高橋などの、何もしない居座りの部下など全く必要ないのである。


 返って、そういった連中が幅を利かせば士気が落ちかねない。


 俺は来年度の人事を固めていた。


 誰にも言わずに、ただ自分一人で。


 俺はその日、千奈美と都内のホテルで過ごした。


 夜はどうしても燃え上がってしまう。


 俺はどうしようもない気持ちを覚えながらも、彼女を抱いた。


 抱く手を強めるたびに、唇が欲しくなる。


 俺たちはずっと抱き合っていた。


 いずれ全てのことにおいて、何らかの形で決着が付くだろうなと思って。


 そして俺は年末年始はしっかり充電するつもりでいた。


 自宅マンションに帰るとまずいと思い、ホテルで年を越すことにした。
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