美女の危険な香り
第21章
     21
「今年はどんな年になりそう?」


「うーん、そうだな……君と一緒になれる年だろうと思うよ」


「嬉しい一年ね」


「ああ。仕事じゃ疲れそうだけどな」


 俺がビールを丸々一缶飲み干して、ゆっくりと息をつく。


 三箇日はあっという間に終わってしまいそうだ。


 そしてまた仕事が始まる。


 俺は前年に引き続き、再び社長室にこもる仕事になりそうだ。


 部下たちが作った書類に目を通し、合間にパソコンで資料を作るなどして。


 最近、栄養剤に嵌まり始めている。


 ブルーベリーやアイアン、マカ、亜鉛などのサプリメントを欠かさず飲んでいた。


 体に足りない栄養素はサプリで取るしかないのだ。
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