美女の危険な香り
 冬の夜は寒い。


 俺はその日一晩、優紀子の傍にいた。
 

 もう香原財閥の関係者はニュースなどを見たり、噂で聞いたりして、とうに知っているだろうなと思いながら……。
 

 終わったことは仕方ない。


 俺はこれからの自分の人生を輝かせることばかり考え続けた。


 あくまで前向きに、だ。
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