美女の危険な香り
俺は資本金が当時の金で二千万円だった今井商事を大掃除することを考え付いている。
だから古雅や高橋など、パソコン一つろくに使えないで自分たちの与えられた部屋にいて新聞か週刊誌などを日長一日読んで終える、とんでもない給料泥棒を整理したいのだ。
これは必然なのだった。
会社を温存したいと考えている俺にとって。
エレベーターに乗り込むと、俺は社長室のある十五階を目指す。
古雅も高橋も黙っていた。
俺ももちろん、こいつらには温情を掛けるつもりはない。
長年強請(ゆす)りたかりのような感じで、今井商事に癒着し続けてきた人間たちだ。
二人とも六十代前半で、すでに髪がだいぶ白くなっている。
俺は正直なところ、この連中と一緒に仕事をするのが辟易(へきえき)していた。
古雅には社自体から去ってもらうし、高橋には地方に行ってもらう。
そして若手でも中堅でも、能力のある人間に常務なり専務なりになってもらって、しっかりと仕事をしてもらう気でいた。
だから古雅や高橋など、パソコン一つろくに使えないで自分たちの与えられた部屋にいて新聞か週刊誌などを日長一日読んで終える、とんでもない給料泥棒を整理したいのだ。
これは必然なのだった。
会社を温存したいと考えている俺にとって。
エレベーターに乗り込むと、俺は社長室のある十五階を目指す。
古雅も高橋も黙っていた。
俺ももちろん、こいつらには温情を掛けるつもりはない。
長年強請(ゆす)りたかりのような感じで、今井商事に癒着し続けてきた人間たちだ。
二人とも六十代前半で、すでに髪がだいぶ白くなっている。
俺は正直なところ、この連中と一緒に仕事をするのが辟易(へきえき)していた。
古雅には社自体から去ってもらうし、高橋には地方に行ってもらう。
そして若手でも中堅でも、能力のある人間に常務なり専務なりになってもらって、しっかりと仕事をしてもらう気でいた。