美女の危険な香り
 俺のデスクにはすでに書類が山積みされていた。


 一口コーヒーを啜ってから、俺はそれらの書類を隅に退(ど)け、ノートパソコンを開く。


 メールボックスを開いて、届いていた業務連絡用のメールに一通り目を通した。


 仕事が始まる。


 俺は積まれた書類を手に取り、一つずつ目を通していく。


 この書類が片付いた後、俺は近くのステーキハウスに入るつもりでいた。


 分厚く、ジュワーと肉汁の溢れ出るサーロインを食べながら考え付くことだってある。


 俺はお昼時を楽しみにしていたのだ。


 いつものように。


 そして一仕事終え、息をつけることを楽しみにしながら……。




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