美女の危険な香り
第2章
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「浩介さん」


「何だい?」


「奥さんのこといいの?」


「別に古女房のことなんかどうでもいいよ」


「そんな古女房だなんて。……奥さんに失礼じゃない」


「だって、俺も優紀子を抱くような気にはなれないからな」


「そんなに上手くいってないの?」


「ああ。お互いシカトし合ってるよ。俺が自分の給料の半分を家に入れて、後は好き放題に使ってるからな」


「あんまりやり過ぎると、問題になるわよ」


「いいじゃん。俺は君ぐらいの年の子がちょうどいいんだ。二十代後半でまだまだ若いし」


「男性だったら誰でも若い子が好きなのは分かるけど」


「だろ?じゃあ、別に構わないんじゃないの?」
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