美女の危険な香り
「ああ、大将。久々に食いに来たよ」


「そちらにおられるお連れ様はどういった方で?」


「ああ、俺の彼女だ」


 すると紹介された千奈美が、


「あ、初めまして。辻原千奈美っていいます」


 と自己紹介をし、笑顔を見せた。


「千奈美さんか……いい名前だな」


「大将、セクハラだけは止めてくれよ。彼女、まだ若いんだから」


「分かってますって」


 尾幡がそう言い、


「カウンター席にします?それともお座敷がいい?」


 と問うた。


「カウンター席でいいよ」
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