美女の危険な香り
第14章
     14
 俺は千奈美の体を一通り刺激し終わった後、彼女が上に羽織っていたコートを剥(は)ぎ取った。


 厚手のシャツに身を包んでいたらしく、二枚脱がして裸にしてしまうと、体からはシャンプーとボディーソープの残り香がする。


 そして俺は彼女を裸にした。


 全身のありとあらゆるところにある、女性にとって気持ちいい場所に手を持っていく。


 そんなことを繰り返しているうちに、俺たちは燃え上がるように熱くなった。


 冬なので寒いのだが、室内は暖房が利いていて、俺も千奈美も快適に過ごせている。


 逆にいくらか蒸し暑いぐらいだ。


 だが、暖房を消すと寒くなってしまうので、付けっぱなしにしている。


 俺も千奈美もいつの間にか一糸纏わぬ裸になり、抱き合いながらベッド上に佇み、昼間の疲れを癒していた。


 さすがに俺ぐらいの年になると、千奈美のように若くはないので、セックスにもエネルギーがいる。

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