月と薬指
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今日は、朝から資料室の整理に追われている。
書類・・・甘く見ていた。
紙がこんなに手強いなんて。
ぎっしり詰まった資料の段ボール・・・
腰にくるぜ!
20畳ほどの広さの資料室には、
雑然と段ボールが放置されていた。
日付順、種類別に並び替えるという単純作業に肉体労働加わることによって、
人は、
こんなにも疲労するものなのか・・・。
吐く息は白いのに、
汗だくのオレ。
あぁ、
湯気が出てるよ。
ジャケットを脱ぎ捨て、ネクタイを緩めたところで何も変わりはしない。
・・・暑い。
本当に、今日中に終わるんだろうか?
一抹の不安がよぎる。
あ、
また、
こんなところに8月分の破棄文書を発見。
発送しろよっ!
業者によっ!!
こんな雑な仕事して・・・
冬月さんにブチ切れられればいいんだ。
クソッ!
冬月さん、
今日は、
一度も会っていない。