月と薬指
今朝、
出勤してきた時には、
すでに彼女は資材管理部へ行った後だった。
本当、
真面目な人なんだから。
でも、いい。
今日は、忘年会。
車通勤だから、お酒は飲めないけど、
何かあったらいぃなぁ~。
何かいい事♪
「なんつぅ顔してんだ?そんなに資料整理が楽しいか?」
げぇっ!?
冬月さんじゃないですか!?
最悪だ。
もう嫌だぁぁぁぁぁーっ!!
「なんっスか?!急にっ!びっくりしたぁ~」
やばい、
今日も可愛いっス。
いつも、
髪の毛なんて、なんにもしてないのに、
今日は可愛くアップスタイルなんですねぇ~♪
「そんなに整理好きなら部署変えすっか?」
「とんでもないですっ!!
オレ、今のとこのままでイイですっ!!」
声、
裏返って必死になってる。
それもこれも、全ーっ部、
貴方のせいっ!!
「こりゃ、1日仕事だな。ちゃんと定時上がりしろよ。」
「もちろんですっ!」
あ、
もぅ、
帰るんですかぁ~、
そぅですかぁ~、
何しに来たんスかぁ~?
えっ?
もしかして、
オレの様子を見に来てくれたとか?!