月と薬指
会社の駐車場をでて、
2人で遅れて居酒屋に到着したオレと冬月さん。
彼女は、
早々に違う部署の上司達のテーブルに呼ばれ・・・
オレはと言うと、
直属の課長に始まり、
手当たり次第に杯を受けさせられた。
訳が判らなくなるのに、
どれくらい時間がかかったんだろう?
どれくらいの量のアルコールを流し込んでいったんだろう?
一次会が、お開きとなり、
二次会のカラオケへと行く途中。
強烈な吐き気に襲われ、
商店街から少し離れた横道に走り込み・・・
・・・今に至る。
「ほれ、水、飲め」
差し出されたボトルの水を一気に飲む。