月と薬指

今のオレって、

一体、

どんな顔をしてるんだろう?


きっと、

すごく、みっともない大人なんだろうなぁ。


はぁー・・・



「歩けるか?」



「はひぃー!!」



苦笑する冬月さんと並んで、

夜の田舎道を歩き出す。


・・・歩き出したつもりが、

オレの視界は、

グラリ



揺れて、


次に見えたのは、月だった。

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