モドリミチ
夢跡




真夜中の踏切が 帰る足 ひきとめた

嫌がる指を 引き離してみたって

うすく滲んだ空は 一人を拒んだ




肌と肌の間、遮るのは だぁれ?

あなたの 愛した女が 痛みを産んでる




あいたいと祈っても

愛してないと言い聞かせても

ただ、待つだけの わたしに



夜を生きるのは 残酷すぎたから




幼い空が 太陽 のみ込んだ

墨色の星が道を照らした

あなたまでの距離、闇よりも黒だった




待つことは痛くて

赤く腫れた胸は

乾いた腕は

あなたを求めて、ふるえて。




あなたの残した 吸い殻だけが残って

一人の静かな朝は

次の約束を待ってた。




もう 一人で歩けないのに

ねぇ、

青白い空、睨んでみたけど

遠のく背中しか思い出せなかった。




笑顔も、

声も、

しなやかな指も








Lyrics : Kitawaki Yukari

Music : Special Thanks to GIZA 茶本先生





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