彼氏キケン地帯


再び発狂するあたしに、目の前の男は怪訝そうに眉をひそめる。


でも、今のあたしはそんなことちっとも気にせず暴走中。



「もう時間ないじゃん!いいよ!脱げばいいんでしょ?!」



そう言ってストッキングを脱ごうとしだしたあたしに、男はギョッとする。



「ば?!ばっか!こんなとこで何しようとしてんだ!この痴女!」



罵声を浴びせる男に構わず、あたしはストッキングに手をかける。



痴女?

あたしが?


尚が待ってるのに、こんなことしている場合じゃないんだ、あたしは!



乱れたあたしを、男が捕らえる。



「やめろ!ちょっとこっちこい!」



連れて行かれたのは男の家だった。



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